2026年10月29日木曜日

百日草

 

 

公園の花壇で百日草が咲いていました。初夏から晩秋まで咲き続ける花です。

ここのところ朝夕は寒くなってきましたが、百日草はまだまだ元気一杯です。うつむくことなく鮮やかな色を保ち続けています。

百日草は、ひとつの花が終わっても、そのすぐ下から新しい脇芽をぐんぐんと伸ばしているとのこと。立ち止まっているように見えて、内側では次の準備を着実に進めているんですね。

私は日々過ごしていて、思うように進まない日や、足が止まってしまう日が多々あります。

けれど、うまくいかない時間もまた、次の花を咲かせるための助走期間なのかもしれません。

百日草のように、派手ではなくても、自分の根元から静かに新しい芽を伸ばしていけばいい。


今日という日を乗り切った手応えを支えにしながら、
また明日も自分の歩幅で進もうと思えた秋の午後でした。




 

 

平安京について、かたりました。

 


こんにちは、歴史かたりすとのさおりです。 

今回のテーマは、794年に誕生した「平安京」
。都を移すことは単なるお引っ越しではなく、国を挙げての一大プロジェクトでした。

なぜ桓武天皇は奈良の都を離れたのか? 実は平安京に至るまでには、ある恐ろしい出来事や計画の中止といったドラマがありました。さらに、土地選びには当時の「最新テクノロジー」ともいえる意外な考え方が使われていたのです。

平安京誕生の裏側と人々の願いを、3つのポイントから紐解きます。1000年以上続く都の物語、ぜひ音声本編でお楽しみください。



2026年10月25日日曜日

どきどき


 

地方の歴史博物館を訪れることが多いです。

ほとんどの博物館では、歴史の展示は、土器から始まります。

それはまるで、歴史のイントロ。これからどんな展示が始まるのかドキドキする瞬間です。


ここは「長野県立歴史館」。千曲市にあります。

動くナウマンゾウや、実際に入れる縄文時代の竪穴住居、江戸時代の農家などがリアルに再現されています。

順路を進むにつれて時代が現代へと近づく工夫がされていて、信州の歴史を学ぶことができました。

特に印象的だったのは、信州の「中馬(ちゅうま)」でした。

中馬は、江戸時代から明治にかけて信州で発達した馬による陸上輸送業、またはその馬方を指します。

 

中馬は伊那谷や木曽谷を中心に、塩や米、木綿などを運びました。

 

荷主から直接荷を請け負い、宿場の問屋を通さず目的地まで運ぶ点が特徴で、三州街道(伊那街道)が主要路だったそうです。

いつの時代も社会が動くのは、物流に従事されている方々のおかげなんですね。

 

2026年10月22日木曜日

徳政令について、かたりました。

 


こんにちは、歴史かたりすとのさおりです。

今回のテーマは、歴史の授業でおなじみの「徳政令」。「借金をチャラにする命令」というイメージが強いですが、実は最初からそのような意味だったわけではありません。

もともとは、とても深くて大切な意味を持っていた「徳政」という言葉。それがなぜ、鎌倉時代や室町時代を経る中で「借金帳消し」へと変わっていったのでしょうか? そして、借金がなくなった世の中には、どんな厳しい現実が待っていたのか……。

時代とともに姿を変えた言葉の裏にある、人々の知恵と必死の思いを紐解きます。ぜひ音声本編でお楽しみください

2026年10月17日土曜日

それぞれの歴史

 



「歴史」をかたっていて、いつも考えていることがあります。

歴史と聞くと、年号の暗記や昔の偉人の物語をイメージするかもしれません。

でも実は、私たち自身の中にも、かけがえのない「歴史」が存在していると思うのです。

例えば、小さい頃に夢中になった遊び、悔しくて泣いた部活の試合、友達と大笑いした休み時間。あるいは、苦手な勉強から逃げずに頑張った時のこと。新しい学校への入学や卒業、えとせとら、えとせとら。

今まで経験してきたこと、悩んで選んできたことのすべての積み重ねが、世界でたった一つの「わたしの歴史」なのではないでしょうか。

歴史上の出来事が今の世界に繋がっているように、私たち1人1人が過ごしてきたこれまでの道のりも、きっとこれからの「未来」を創る、大切な今この時なんですよね。

 

今日どんな一日を過ごすかも、あなたの歴史の大切な1ページ。そう考えると、何気ない毎日が少し特別に思えてきませんか。

 

歴史上の人物も、その時の今を一生懸命生きてきたのだと、しみじみ思う今日この頃です。

2026年10月15日木曜日

江戸の三大改革について、かたりました。

 


こんにちは、歴史かたりすとのさおりです。

今回のテーマは、教科書でおなじみの江戸時代の「三大改革(享保・寛政・天保)」。幕府の財政を立て直すための改革でしたが、実は当時の町人たちの自由な文化や楽しみを力ずくで押さえつけてしまった側面もありました。   

大人気だった小説や浮世絵、歌舞伎や寄席にまで及んだ厳しい取り締まり。息が詰まるような時代の中で、たくましい江戸の人々は一体どんな知恵とユーモアで幕府に立ち向かったのでしょうか? 実は、私たちがよく知るあの名作誕生の裏にも、意外な秘密が隠されていました。   
規制と表現をめぐる江戸の人間ドラマ、ぜひ音声本編でお楽しみください!

2026年10月10日土曜日

佐野




佐野市を訪れました。

佐野といえば、佐野厄除け大師さんが有名ですね。思っていたより小ぶりな大師さんでした。菊まつりの準備もされていて、ちょっと落ち着かない雰囲気です。


お参りはすぐに終わってしまったので、お向かいにある佐野市観光物産会館に入りました。ここでも、さのまるくんが大活躍していました。

会館ではなにも買いませんでしたが、近くの自家焙煎の福伝珈琲店で、コーヒー豆を購入しました。今日のお宿でいただこうと思っています。

チェックインまで時間があるので、佐野プレミアムアウトレットに向かいます。たくさんのショップを見て歩いて、わくわくが止まりません。

ウインドウショッピングでかなり疲れたので、Linzのカフェでバナナチョコレートドリンクを飲みました。チョコの甘さが、毛細血管の隅々まで染み込んでいくようです。美味しゅうございました。

このあとさらに、イオンショッピングセンターでさらなる店巡り。疲れましたが、楽しい佐野巡りでした。

 

2026年10月8日木曜日

生類憐みの令について、かたりました。

 

 

こんにちは、歴史かたりすとのさおりです。


今回のテーマは、江戸時代に出された「生類憐みの令」。「犬を人間以上に大切にしたとんでもない悪法」というイメージが強いですが、実は最近の研究で、本当の目的はまったく違っていたことがわかってきました。   

まだ戦国の荒っぽい空気が残っていた時代、将軍・綱吉はどんな思いを込めてこのルールを作ったのでしょうか? そして、本来は優しさから生まれたはずの決まりが、なぜ「犬公方」と皮肉られるほど人々を苦しめることになってしまったのか……。   

3つのポイントから、綱吉の知られざる素顔と歴史の真実を紐解きます。ぜひ音声本編でお楽しみください。

 

 

2026年10月4日日曜日

はねだ日本橋

 

 
 
いにしえことではありますが、羽田空港第3ターミナルを利用したことがあります。

ターミナルの4階に、はねだ日本橋があります。

江戸東京博物館が所蔵する資料を検証し、木造日本橋の構造や意匠を再現され、吉野産総檜造りで、釘を極力使わず、伝統的な木組み工法で組み上げられているそうです。

宮大工さんが作られたとのこと。かなり、こだわっています。

でも、それって伝わっているのでしょうか。

「なんとなく、橋あるよね。日本橋のなんちゃってレプリカでしょ。」

率直に言って、私はそう思っていました。どこかには書いてあったりするのでしょうけれども、海外旅行の直前にそのようなものを探したり、じっくり学んだりしないのではないでしょうか。

していた方がいらしたら、脱帽です。素晴らしいです。

そもそも、日本橋にする必要もあるのでしょうか。何のため、誰のために作ったのでしょう。

なぞの橋、それは「はねだ日本橋」

 

羽田から海外に行かれる方は、是非1度渡ってみてください。ここが旅のスタートです。

 

すすき

 

 

小さい秋、小さい秋、小さい秋、見つけました。


 折りとりてはらりとおもき芒かな (飯田蛇笏)


(ススキを手で折り取ってみたところ、見た目の軽やかさとは裏腹に、露や重みを含んだ穂の存在感をずしりと感じた)

すすきの穂が揺れる季節、過ぎゆく時間の儚さを感じると同時に、過ごしてきた大切な時間を振り返るきっかけともなるでしょう。

軽いものが意外に重かったという、蛇笏さんの感性は今でも十分通じるものではないでしょうか。

 

いえ、このあわただだしい現代だからこと、じっくりと時間についての思いに耽る良い季節なのだと思います。

 

鍋島焼

 

 

焼き物は、私たちの日常に静かに溶け込む身近なアートです。

土や石、炎から生まれる温もりは毎日の食卓を彩り、心に豊かさをもたらしてくれています。

こちらの磁器は、伊万里鍋島「青木陶房」さんの、「氷青磁(ひょうせいじ)」と名付けられた作品です。

伊万里鍋島焼会館の展示で、一目惚れしてしまい、近くにある青木陶房さんへお邪魔いたしました。作家の青木さんご本人から丁寧な説明をいただき、より一層作品の素晴らしさが理解できました。

このお皿のほかに、コーヒーカップ、お醤油じょこを購入ました。今でも毎日使用しております。

日々の暮らしで使い込むほどに味わいが増し、生活を美しく照らしていくと思っています。

 

 

2026年10月1日木曜日

荘園について、かたりました。

 


こんにちは、歴史かたりすとのさおりです。

今回のテーマは、歴史の授業でよく聞くけれど少しイメージしにくい「荘園」です。もともとは単なるお屋敷や畑を指す言葉でしたが、時代とともに、なんと国の役人すら手出しできない「小さな独立国」のような存在へと変わっていきました。   

国の税金が免除された特別なエリアで、働く農民たちはラッキーな暮らしをしていたのでしょうか? そして、なぜ国の税収が減るような仕組みが長く続いたのか……。

そこには、地方と都の人々をめぐる意外な思惑が隠されていました。   

言葉の語源から税金の流れまで、荘園の裏側をわかりやすく紐解きます。ぜひ音声本編でお楽しみください。